ISBNとは?個人が1冊から取得する方法・費用と注意点

「自分の本をAmazonや書店で売りたい。でも、そのためにはISBNという番号がいるらしい」——そんなふうに調べはじめて、このページにたどり着いた方が多いのではないでしょうか。結論から言うと、ISBNは個人でも取得できます。この記事では、ISBNとは何かという基本から、個人が取得する手順と費用、そして取得の手間や個人情報の公開を避けて本を出す方法まで、ひとつずつ一緒に整理していきます。ISBNは、本を出版する方法を選ぶうえでの入口のひとつです。出版全体の進め方から知りたい方は、本を出版する方法(費用相場と3つの選択肢)もあわせてご覧ください。

ISBNとは?まずは3つの要点

ISBN(アイエスビーエヌ、International Standard Book Number)は、世界共通で図書(書籍)を1冊ずつ特定するための番号です。本の裏表紙にある「ISBN978-4-…」という番号がそれにあたります。

むずかしく見えますが、つかんでおきたいのは次の3点だけです。ISBNは本の住所のようなもので、これがないとAmazonや書店の流通に乗せるのがとてもむずかしくなります。そして、出版者(個人を含む)が登録して取得します。さらに、料金は2018年と2024年の改定で「1冊からでも取りやすく」変わりました。

ここまでつかめれば、次に気になるのは「個人でも取れるのか」「いくらかかるのか」ですよね。順番に見ていきましょう。

ISBNの数字は何を表す?13桁の構造

「ISBN978-4-…」と並ぶ数字には、それぞれ意味があります。中身が分かると、番号への苦手意識がぐっと減るはずです。現在のISBNは13桁で、大きく5つのまとまりに分かれています。

  • 接頭記号(978または979)——書籍であることを示します。世界の書籍はこの数字から始まります。
  • 国・言語圏の記号(日本は4)——どの国・言語圏で登録されたかを表します。日本の本が「978-4」で始まるのはこのためです。
  • 出版者記号——出版者(個人を含む)ごとに割り当てられる番号です。
  • 書名記号——その出版者が出す1冊ごとの番号です。
  • チェック数字(末尾1桁)——番号の誤りを検出するための数字です。

つまりISBNは、「書籍→国→出版者→書名」と大きいくくりから順にしぼり込んで、世界で1冊を特定する住所のような仕組みなんですね。ちなみに、この番号は本のどこに載せるかも決まっていて、多くは裏表紙のバーコード部分と、本の最後にある奥付に記載します。奥付の書き方は奥付の書き方(記載項目と本の最後のページ)で詳しく整理しています。

ISBNとバーコード(JAN)の違い、電子書籍でISBNは必要?

本の裏表紙には、ISBNのバーコードと並んで、価格を表す2段目のバーコード(書籍JANコード)が印刷されていることがあります。ISBNが「本を特定する番号」なのに対し、書籍JANはレジでの販売管理(分類や価格)に使われるもの、と役割が分かれています。紙の本を書店流通に乗せるときは、この2つがセットで求められることが多いです。

一方、電子書籍(Kindleなど)では、ISBNは必須ではありません。電子書店ごとに独自の管理番号が振られるためです。「紙の本を流通に乗せたいかどうか」が、ISBNが要るかどうかの分かれ目になる、と考えておくと迷いにくいでしょう。

個人でISBNは取得できる?費用はいくら?

結論として、ISBNは個人でも取得できます。かつては10個単位でしか取得できず、「1冊だけ出したいのに10個も……」とためらう人が多かったのですが、2018年4月の改定で1個から取得できるようになりました。さらに2024年7月1日にも料金改定が行われています。

2024年7月1日以降の取得料金は、以下が目安です(最新の金額は日本図書コード管理センターの公式情報をご確認ください)。

ISBN数 料金 詳細
1個 11,000円+税 新規登録料 10,000円+税、国際本部運営資金 1,000円+税
10個 22,000円+税 新規登録料 20,000円+税、国際本部運営資金 2,000円+税
100個 40,320円+税 新規登録料 36,000円+税、国際本部運営資金 4,320円+税

1個なら11,000円+税。1冊だけ出したい個人にとっては、ずいぶん手が届きやすくなりました。ただ、料金は改定されることがあるので、申し込み前にいちど最新の金額を確認しておくと安心です。

個人がISBNを取得するための手順と必要なもの

ISBNは、お金を払えば「はい、どうぞ」とすぐ買えるものではありません。まず、本の出版元としての出版者登録が必要になります。ここでいう「者」は、法人だけでなく個人でも登録できることを表しています。

登録のときに用意するのは、おおむね次のような情報です。

  • 出版者名(個人名・屋号など)
  • 所在地
  • 管理者情報(氏名・住所・電話番号・FAX番号・メールアドレス)

出版者名や所在地はそれほど迷わないと思いますが、注意したいのが管理者情報です。個人でISBNを取得する場合、管理者として個人の名前や住所、電話番号といった情報を登録することになります。

そしてこの情報は、出版者を検索すると参照できる形で扱われます。せっかくペンネームで本を書いても、ISBNの管理者情報として本名や住所が表に出てしまうのは、あまり望ましくないかもしれません。プライバシーを守りたい場合は、ISBNを取る前に法人を設立しておくといった方法をとる人もいます。とはいえ、1冊のためにそこまで……と感じる方が多いのも正直なところです。

ISBNを取得した後にやるべきこと

ISBNが取れても、それだけで本が売れる状態になるわけではありません。番号はあくまで「流通に乗せるための前提」であって、ここから先に販売の準備が続きます。

たとえばAmazonで売るにはAmazonと、書店や取次を通して売るにはそれぞれと契約が必要です。取次と取引する場合は、最低でも3,000冊程度の在庫が求められることもあります。販売店との契約、印刷所への発注、物流の手配——こうして並べてみると、個人がひとりで進めるにはなかなか大変な道のりです。出版方法そのものの選び方から見直したい方は、本を出版する方法(費用相場と3つの選択肢)で全体像を確認しておくと、ISBNをどう位置づければよいかが見えてきます。

「ISBNは取れた。でも、ここから先がしんどそう」。そう感じたとしたら、それはごく自然な反応だと思います。実は、この手間をまるごと省ける方法があります。

手間なく、4,980円でISBN付きの本を出す方法

自分で11,000円+税を払ってISBNを取得し、契約や在庫の手配まで進めるよりも、ずっと安く、手間もかけずに、住所を公開せずにISBN付きの本を出す方法があります。それが MyISBN(マイアイエスビーエヌ) というサービスです。

MyISBNは4,980円+税を一度払うだけで、ISBNのついた紙の本を出版できます。追加費用は基本的にかかりません。Amazonで「MyISBN」と検索するとわかりますが、すでに1,000人以上の方がこの仕組みで本を出しています。

出版というと、大量に印刷して書店に並べてもらう姿を思い浮かべる方が多いと思います。けれどMyISBNは完全受注生産(POD)で、注文が入ってから1冊ずつ印刷して届ける仕組みです。最初に大量印刷をしない分、費用を抑えられるんですね。受注生産なので書店の店頭に平積みされることはありませんが、ISBNがあるため書店からの取り寄せ注文にも対応でき、Amazonでも購入できます。Amazonで注文した場合、2日ほどで手元に届くことが多いようです。

運営元のデザインエッグ株式会社は出版者登録を済ませており、ISBNも多数保有しています。そのため、著者は自分の名前や住所を公開する必要がなく、Amazonや書店とのやりとりも任せられます。あなたは「本を書くこと」に集中できる、というわけです。

料金やサービス内容は変わることがあるので、申し込み前に 公式サイト で最新の条件をご確認ください。

よくある質問(FAQ)

個人でもISBNは取得できますか?

できます。2018年の改定で1個から取得できるようになり、個人でも出版者登録をすればISBNを取得可能です。ただし管理者として個人情報の登録が必要になる点には注意してください。

ISBNの取得費用はいくらですか?

2024年7月1日以降、1個なら11,000円+税が目安です。10個で22,000円+税、100個で40,320円+税と、まとめて取るほど1個あたりは安くなります。最新の金額は公式情報でご確認ください。

ISBNの13桁はどんな意味がありますか?

先頭の978/979が「書籍」、次の数字が国・言語圏(日本は4)、続いて出版者記号・書名記号、末尾がチェック数字です。大きいくくりから順に1冊を特定する住所のような構造になっています。

電子書籍にISBNは必要ですか?

電子書籍では必須ではありません。電子書店ごとに独自の管理番号が使われるためです。ISBNが要るかどうかは「紙の本を書店流通に乗せたいか」で判断するとわかりやすいです。

自分でISBNを取らずに本を出す方法はありますか?

あります。MyISBNのようにISBN付きで紙の本を出せるサービスを使えば、自分で11,000円+税を払って番号を取得したり、住所を公開したりする必要がありません。4,980円+税でISBN付きの本を出版できます。

ISBNがあればすぐにAmazonで売れますか?

ISBNは流通の前提にすぎません。実際に売るには販売チャネルとの契約や印刷・物流の手配が必要です。これらをまとめて代行してくれるサービスを使うと、個人でもスムーズに販売まで進められます。

ここまで読めば、ISBN取得の全体像と、自分に合った進め方の見当がついてきたのではないでしょうか。1冊の本を世に出す第一歩を、ムリのない方法で踏み出してみてくださいね。

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