本を出版したいと思ったときに最初に考えてほしいこと。予算や印刷方法や販売方法までを解説

「本 出版」という言葉で検索しているあなたは、きっと今まさに「自分の本を出してみたい」と考えているのだと思います。

やはり人生に一度くらいは、自分の名前の入った本を出版してみたいものです。
ただ、日常生活の中で出版に触れる機会はそれほど多くありません。具体的にどう進めればよいのか、よく分からないという方も多いはずです。

このページでは、はじめて本を出版したいと思った方が

  • どの出版形態を選べばよいか
  • どのくらいの予算を用意すればよいか
  • どんな印刷方法・販売方法があるのか

を判断できるように整理していきます。

本を出版したいと思ったら、まず「目的」を決める

最初に考えてほしいのは「なぜ本を出版したいのか」という目的です。

本を出版したい理由は人によってさまざまです。

  • 研究の成果を本にまとめたい
  • 自分の人生を一冊の本にしたい
  • 授業で使う教科書や参考書にしたい
  • 自社のブランディングや営業ツールとして使いたい

どれも素晴らしい理由ですが、目的によって選ぶべき出版方法が変わってきます。

Q1 なぜ本を出版したいのか

まずは、次の二つを切り分けて考えてみてください。

  • 印刷物としての本が欲しいのか
  • コンテンツを多くの人に読んでほしいのか

この二つは似ているようでいて、必要になるお金と手段がまったく違います。

たとえば

  • 手元用や身近な人に配るために数十冊だけ欲しい
  • 生徒や社員だけに配るテキストが欲しい

のであれば、「本を出版する」というより「冊子を印刷したい」というニーズに近くなります。

一方で

  • 全国の読者に本を届けたい
  • Amazonや書店で普通の本として販売したい

のであれば、いわゆる「出版」の仕組みを使う必要があります。このとき「本 出版」というキーワードで検索して出てくるサービスが役に立ちます。


「出版」と「印刷」の違いを整理しよう

次に考えてほしいのが、本を出版する目的です。
多くの場合、「出版」と「印刷」が混同されがちですが、ここでは次のように整理してみてください。

印刷 + ISBNの付与 + 販売チャネルに載せること = 出版

  • 印刷だけ
    • 冊子形状の印刷物を手元に置きたい場合に有効
    • 印刷会社に依頼するのが最も安価
  • 出版
    • 書店やAmazonで販売できるようにする仕組み
    • ISBNやバーコードの付与、書誌情報の登録、流通の仕組みが必要

「本を作る」だけなら印刷で十分ですが、「本を出版して販売したい」なら、印刷に加えて出版の仕組みまで含めて考えなければいけません。


誰にどこまで本を届けたいのかを考える

次に大切なのが、読者と販売範囲です。

Q2 Amazonや書店で広く売りたいか、知り合いにだけ読んでほしいのか

「本を出版したいが、知っている人だけに配りたい」という方も少なくありません。

この場合、考えられる選択肢は大きく二つです。

  1. 知り合いにだけ配る前提で印刷する方法
    • セミナー配布用テキスト
    • 社内用資料
    • 家族や友人に贈る記念本など
  2. 流通はさせつつ、基本的には身近な人に向けて作る出版方法
    • Amazonで購入できるようにしておき、必要な人にはAmazon経由で買ってもらう
    • 書店から取り寄せできる状態にはしておく

どこまで本を広げたいのかによって、「印刷で十分」なのか「出版サービスを使うべき」なのかが変わります。


どれくらいの予算で本を出版したいのか

三つ目のポイントは予算です。

Q3 どれくらいの予算で本を出版したいか

ざっくりとしたイメージとしては、次のように覚えておくと分かりやすいです。

  • 商業出版
    • 著者の費用負担は原則ゼロ
    • その代わり、出版社が売れる見込みのある企画だけを採用する
  • 自費出版
    • 著者が費用を負担して本を出版する方法
    • 数十万円から百万円前後かかることも多い
  • 電子書籍出版
    • 原稿さえあれば、ほとんどお金をかけずに出版できることもある
  • オンデマンド出版サービス
    • 少ない初期費用でISBN付きの紙の本が出版できる
    • 在庫を抱えずに販売できる

他にも、印刷会社に依頼して冊子を作る方法などがありますが、これはあくまで「印刷費」であり「出版費」ではありません。

予算の上限を決めずに話を聞いてしまうと、思っていた以上の見積もりが出てきて戸惑うことになります。
本格的に本を出版する前に、「ここまでなら出してもよい」と思う金額を決めておくことをおすすめします。


代表的な本の出版方法と特徴

ここからは、「本 出版」と検索したときに候補として出てくる代表的な方法を、簡単に整理しておきます。

1 商業出版

  • 費用
    • 著者負担は原則なし
  • メリット
    • 書店流通が前提
    • 出版社の編集・販売ノウハウを活かせる
  • デメリット
    • 採用されるまでのハードルが高い
    • 出版までに時間がかかる

「多くの読者に届けたい」「メディア出演や講演につなげたい」など、ビジネス的な効果を狙いたい場合に向いています。

2 自費出版

  • 費用
    • 著者が制作費や流通費を負担
  • メリット
    • 内容やデザインを自由に決めやすい
    • 確実に紙の本を出せる
  • デメリット
    • まとまった費用が必要
    • 在庫を抱えるケースも多い

家族や身近な人に配る記念本だけでなく、流通に乗せて販売するタイプの自費出版もあります。

3 電子書籍出版

  • 費用
    • 工夫次第でかなり抑えられる
  • メリット
    • 印刷費・在庫が不要
    • すぐに販売を開始しやすい
  • デメリット
    • 紙の本が手元に残らない
    • 電子書籍に慣れていない読者には届けにくい

「まずは電子書籍で反応を試したい」「コンテンツを多くの人に読んでほしい」という方には有力な選択肢です。

4 冊子としての印刷

  • 費用
    • 必要部数に応じた印刷費のみ
  • メリット
    • 少部数なら比較的安価
    • セミナーや授業用テキストに向いている
  • デメリット
    • ISBNがない場合、書店販売はできない
    • 在庫管理が必要

「出版」というより、「印刷物としての本が欲しい」場合に向いています。

5 オンデマンド出版サービス(例 MyISBN)

  • 費用
    • 少ない初期費用で紙の本を出版できる
  • メリット
    • 注文が入ってから一冊ずつ印刷するため在庫リスクが少ない
    • ISBN付きの本としてAmazonや書店から注文できる場合もある
  • デメリット
    • 大量に配布する場合、部数によっては印刷専門サービスの方が安くなることもある

「紙の本としてちゃんと出版したいけれど、自費出版のように大きなお金はかけたくない」という方には、オンデマンド型の出版サービスが現実的な選択肢になります。


本を出版するまでの簡単なステップ

出版方法によって細かい流れは異なりますが、「本 出版」というキーワードで検索している多くの方に共通する、大まかなステップは次の通りです。

  1. 目的と読者を決める
    • なぜ本を出版したいのか
    • 誰に読んでほしいのか
  2. 出版方法を選ぶ
    • 商業出版 / 自費出版 / 電子書籍 / 印刷 / オンデマンド出版など
  3. 予算と部数を決める
    • 最大いくらまでなら出せるのか
    • どれくらいの部数を想定するのか
  4. 原稿と表紙を用意する
    • Wordなどで原稿をまとめる
    • 表紙デザインを自分で作るか、デザイナーに依頼するか決める
  5. 出版サービスを選んで申し込む
    • サービスの特徴や料金を比較する
    • 実績やサポート体制もチェックする

まとめ 本を出版する前に4つのポイントを確認しよう

改めて整理すると、「本 出版」を具体的な行動に変えていくために、最初に考えてほしいことは次の4つです。

  1. なぜ本を出版したいのか
    • 印刷物が欲しいのか
    • コンテンツを多くの人に読んでほしいのか
  2. 誰にどこまで本を届けたいのか
    • Amazonや書店で広く売りたいのか
    • 知り合いにだけ読んでほしいのか
  3. どれくらいの予算で本を出版したいのか
    • 商業出版なのか
    • 自費出版・オンデマンド出版・電子書籍なのか
  4. どの出版方法が自分の目的に一番合っているか
    • 商業出版
    • 自費出版
    • 電子書籍出版
    • 冊子印刷
    • オンデマンド出版サービス

これらを一つずつ整理していくことで、あなたにとって無理のない形で本を出版する道筋が見えてきます。

本を出版することは、決して特別な人だけのものではありません。
目的と予算に合った方法を選べば、研究成果の本も、自叙伝も、ビジネス書も、授業で使うテキストも、きちんと形にすることができます。

あなたが思い描いている「本を出版する姿」を具体的な計画に変えるために、この記事の内容を参考にしてみてください。

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